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執筆者の写真Matsumoto Hideya

2021.6.28 梅雨時期のぶどう畑の恒例行事

ぶどう畑の作業は、この時期が第一の山場です。雨が降ればムシムシして葉や果実が病気になりやすいため、グングン伸びる新梢をコツコツと誘引して枝間の風通しを良くすることに努め、お日様がサンサンと照れば、勢いよく伸びる下草をせっせと刈りこんで、畝間と株間の風通しを良くします。また、品種によっては、ぶどうの開花後に花冠という花殻が果粒に付着して残っていることがあり、これが後に病気の原因となるため一房ずつ手で落とします。通常は房を手で揺すったり軽くたたいたりするのですが、書家でもあるセカンドヴィニュロンの花殻落としは独特です。使い古した小筆を用いてブドウの房をこちょこちょと、一味違う方法でたんたんと作業を進めます。屋根付きぶどう畑の花殻落としの際、必ず立ち会うのがメジロの巣立ちです。雨風が十分防げる大きな屋根は小さな鳥の子育て場所には最適なようで、毎年巣作りに訪れます。数日であっという間に巣を作って卵を産み、親鳥は交互にヒナへ餌を届けます。10日ほどで巣立って行くのですが、それまでの期間は、スズメやカラスに見つからず無事に育ってくれるか心配で、作業中も横目でしっかりと監視しながら巣立ちを待ちました。そして今朝、めでたく巣立ちを確認し、これで安心してぶどうの管理ができます。

いよいよこれから、ぶどうが着色を始めます。



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