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2021.6.6  幼木畑の番線張り

芒種になると、畑の動植物は益々動きが活発です。今日は、そよ風が吹く曇り空で畑作業には好都合です。ぶどうの生長に合わせて、同時進行で進めてきた垣根仕立ての番線張りを行いました。垣根は、直線上に等間隔に支柱を打ち込み、その並んだ支柱を番線(半鋼線という針金)でつなぎます。横から見ると、音楽の5線譜のようです。ぶどうの苗木を支柱間に均等に植えて、ぶどうの新梢をお日様に向かってまっすぐ伸ばすには、地上から一番近い1番線から順番に、新梢が伸びるごとに2番線、3番線とつかまらせていかなくてはなりません。昨年までは幼木のため、新梢は3番線まで伸びるのが精いっぱいだったのですが、今年は私の身長を追い抜くものも出てきました。そのため、昨年は3番線まで張っていた垣根に、今日は第4番線を地上から190センチメートルの位置に張りました。これで垣根施設は完成となりました。この幼木畑は、3年前の開墾、整地から始まり、全ての設置作業をコツコツ二人で進めてきました。一本一本ハンマーで300本の支柱を打込み、総距離1325メートルの垣根に1番線から4番線までを毎年ぶどうの生長に合わせて張っていきました。2番線と4番線は2重線にしているため、使用した番線の全長は1,325m×6=7,950m。一巻き50キログラムの番線の束を自家製の番線繰り出し機を使い、セカンドヴィニュロンが番線を繰り出し、私がその番線を引っ張り支柱に取り付けます。この作業はとても地味で単純に思えますが、実は番線の取扱いはとても難しく神経がすり減る作業なのです。また、不思議なことに、支柱の立て方や線の張り方が今後のぶどうの生育や品質にも深く関わってくることは、今までの経験から十分理解していたので、少しずつ慎重に進めてきました。2人のヴィニュロンは完成した畑を眺めてニンマリしながらも、これからの数日間は、心地よい打ち身と筋肉痛に悩まされます。



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