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2021.9.5 白のかもし

今年の白ぶどうは、べレーゾン期に全く雨が降らず成熟期からは記録的な大雨と、極めて過酷な状況でした。油良神田の屋根付きぶどう畑で栽培する白ぶどうは5品種。すべて生食用品種ですが、小木の垣根仕立てでワイン醸造用に栽培しています。醸造用に栽培すると、小粒で種ありなので見栄えが悪く、一粒でほお張れないため食べ応えがないぶどうになりますが・・・、じつは、小粒でバラ房かつ果皮は薄くなり、風味が凝縮して、ワイン用としては優秀であり個性豊かで立派なぶどうに育ちます。今年の白品種は糖度がピークまで達していなくても、酸味がしっかり残った今の健全な状態が収穫適期と判断しました。

さあ、このぶどうをどう仕込もうかと、ぶどうを食味して頭に浮かんだのが「白のか

もし」です。

つまり、アンバーワイン。白ぶどうを赤ワインの仕込み方で醸造するワインです。一般的にオレンジワインとも言われていますが、私は温州みかんからシセラをつくっているので、かなり紛らわしいオレンジワインという言い方はしません。白ぶどうを果皮ごとじっくりかもし発酵させることで、アンバー(琥珀のような黄色みのある茶色)な色調の複雑性あるワインになります。マスカットオブアレキサンドリアをベースに、ハニービーナス、ロザリオビアンコ、シャインマスカット、ハニーシードレスの個性的な5品種の風味を、ワイン専用品種ヤマブランでまとめるという感覚で仕込みます。

ちなみに、5品種のぶどうは、収穫後6時間をかけて全て手除梗し、ヤマブランは無除梗全房で、300リットルの開放タンクに仕込んで混醸かもし発酵を開始しました。

さて、どのようなアンバーワインになるのか。楽しみです!



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