シセラ 2020 ペティアン（微発泡）

​​2020年10月26日収穫の極早生みかん(油良農園)を使用。
シセラペティアンは、ヴィニュロンの忍耐力とヴィニュロンヌの直感力から生まれた意欲作です。根気強く緻密にワイン酵母の動きを観察し、最後は想像を膨らませて最良のタイミングで短時間に瓶詰するため、生産数は極少量。瓶詰め後18ヶ月間静置し、ゆっくり熟成を待ちました。
 
［ シセラ ペティアン（微発泡） ］
​温州みかんのフレッシュな酸味と爽快感をワインの伝統的な製法でペティアン(微発泡性)に仕上げる。温州ミカンの魅力を「陽」の雰囲気で軽快に“ スパークリング ”シセラというカタチで表現した作品。​
 
【シセラ cicera】
みかんの島と言われる周防大島で、ワイン農家が挑む全く新しい蜜柑の果実酒です。自社農園でシセラ専用の心地よい酸味の温州みかんを栽培し、ワインと同じ非加熱・低温発酵でまるごと丁寧に醸造することで、本格的な辛口の蜜柑の果実酒をつくりだしました。グラスに注いだ琥珀色のシセラは、周防大島の景色のように時間と共に様々な表情を見せてくれます。
 
【ペティアン】
ペティアン(PETILLANT)は「わずかに泡立つ」という意味です。
当醸造所では何世紀も前からある伝統的な製法（メトード・アンセストラル）で醸造しています。通常シャンパンは炭酸ガスを発生させるため、人為的に糖分を含む酵母液を新たに加えてからワインをビン詰めします。
一方ペティアンは酵母の力量を予測し、発酵途中の最高のタイミングで酵母を残してビン詰めすることで、継続してビンの中で発酵が進み、炭酸ガスがワインに溶け込みます。発酵が完結すると、ビン内は僅かに濁り酵母由来のオリが独特な風味を醸し出します。こうしてパチパチと柔らかく繊細な泡が弾けるペティアンが出来上がります。